訪問歯科で受けられる治療について

ここまでできる!?訪問歯科の治療

普段、皆さんが歯医者さんで受けている治療はどのようなものでしょうか。 虫歯治療に歯周病治療、それから歯石の除去や抜歯などが挙げられるかと思います。 実はこうした治療は、訪問歯科でも受けることができます。 歯科治療というと、リクライニング式の椅子や大きな機材をイメージしますが、最近は、ポータブルユニットという、訪問歯科専用の小さな器材により、虫歯治療・義歯作成・抜歯・歯周病治療・歯石除去・入れ歯・嚥下検査・嚥下訓練・嚥下指導など、院内で受ける治療のほとんどがご自宅でうけられます。

同行するのは看護師さんではなく衛生士さん

同行するのは看護師さんではなく衛生士さん お医者さんの訪問診療では、看護師さんが同行しています様に訪問歯科では衛生士さんが同行します。 そして、口腔ケアやブラッシングの指導などを行ってくれます。 要介護となると、歯磨きなども疎かになってしまっている人も少なくありません。 そうした方々に衛生士さんが直接指導をするというのは、とても有意義なことであると言えます。

入れ歯の調整が何よりもありがたい

そして、訪問歯科で行ってくれる治療で、最もありがたいもののひとつに入れ歯の調整があります。 高齢者のお口の中というのは、顎の骨が溶けて変形してしまったなど、絶えず変化しています。 ですから、入れ歯を装着していると、数年も経てば不具合が生じてきてしまうのです。 自分の口の形に合っていない入れ歯を使い続けることほど、悪いことはありません。 なぜなら、合っていない入れ歯は、顎の骨をさらに溶かしてしまうことにつながりますし、食べ物を上手く噛むことができなければ誤嚥や消化不良を引き起こしてしまう原因にもなるのです。 最近では、誤嚥性肺炎という病気で亡くなる高齢者が増えてきています。 この病気は、肺に食べ物が入って炎症を起こすものですが、その最初の要因として合っていない入れ歯や、お口の中が不潔な状態になると指摘されています。 そうした意味でも、訪問歯科における入れ歯の調整というのは、非常に有意義な治療であると言えるのです。

通院が困難であることを誰が判断するか

最後に、訪問歯科を受ける際の資格である、通院困難という状態についてです。 この通院困難という状態に、明確な基準は存在していません。 ですので、通院が困難で訪問歯科が必要であると判断するのは、訪問歯科を担当する歯医者さんになります。 歯医者さんが「この人は介護を必要としていて自分のクリニックまで通院することは難しいな」と判断した場合に、訪問歯科の治療を受ける資格が与えられます。 つまり、医師の診断書のような書類は必要ありません。 また、要介護度のレベルも関係ありません。 実際に、高齢の方だけでなく、認知症や統合失調症、パーキンソン病などを患っている患者さんも訪問歯科治療を受けています。 ですから、本当に困っている人は、まず訪問歯科を受けることができると考えて良いと思います。

訪問歯科は虫歯治療治療だけではありません

◎義歯が合わない(外れやすい、痛みがある、ガタガタ揺れる)、義歯を持っていない。入れ歯のトラブル 入れ歯が合わない、入れ歯を持っていないお口にピッタリの入れ歯を入れると食事もおいしくなります。 口臭がきつい。歯ぐきが腫れたり血が出る。ぐらぐらする歯がある 臭いの原因はお口の汚にあることが多くあります。プロのお手入れですっきりします。 ぽろぽろ食事をこぼす。食事中の疲労 食形態やお口の状態を確認し、症状に合わせた食事方法をご提案いたします。 うまく飲み込めない 食べ物の飲み込み障害の可能性が有ります。 誤嚥や嚥下性肺炎を予防するケアやリハビリを指導いたします。 寝たきりなのでお口の中が心配 お口のお手入れをする時の姿勢やブラッシング方法など、お口の介護方法を指導いたします。

訪問歯科の受診にあたって

出張費や交通費は一切かかりません 治療費は全て、保険証や障がい者手帳等が適用になります おひとりで通院が困難な方が対象です。 歯科医院で行う治療とほぼ同等の治療が受けられます。 ご自宅内にコンパクト診療機材を持ち込んで行います 患者様のお身体にご負担のかからないよう充分に配慮します。 診療時間は約20分 ~ 30分で終了します。